シェアハウスに関するニュースがあったのでシェア。


多世代で育む住まい 松戸でシェアハウスプロジェクト 

「多世代で暮らす、街と暮らす」「関わりを持ちながら暮らす」を基本に、高齢者や家族世帯らからシェアハウスに必要な機能を聞き、プランを練った。みかんハウスは木造二階建てで、単身向け十五平方メートルから家族向け四十六平方メートルの計九戸。キッチン付き共有スペースは、入居者用と地域住民も利用できる部屋をそれぞれ一室ずつ設ける。洗面所、トイレ、風呂は共有だが、女性向けに洗面台のある部屋、高齢者向けにトイレ付きの部屋、トイレ・風呂のある家族向けの部屋など多用なニーズに備えた。 　　「みかん」は住まいを育てていくという思いを込めた「未完」の意味もあり、共有スペースの機能や利用方法などはワークショップで決める。「話し合うことで愛着を持ってほしい」と川西さん。シェアハウスは若者向けの印象が強いが、影山さんは「今後は多様な年代向けのシェアハウスが増えていくと思う」と話している。

先ほど「シェアハウスにつながりを求めるな」という話をしたばっかりなのでアレですが、
こういう取り組みは別。
そもそも今シェアハウスって「都内にある若者向けの」文化として認識されているけれど
都内じゃなくて地方、若者だけじゃなくて幅広い世代にこそ需要があるんじゃないかなあ。
地方、ていっても、これは千葉の話ですが。

私の両親はとある地方の集合住宅住まいですが、住民はほぼ70代以上の高齢者。
共用スペースの清掃やゴミ出しなどの「お手伝い」をすることを条件に
空き室を地元の大学生に格安で貸し出そうという取り組みを今丁度しているそうな。
これはシェアハウスの例ではないけれど、物件のコンセプトを
「若者向け」「子育て世代向け」「高齢者向け」と分けてしまわないで
敢えて混ぜることによって、新しいスタイルやメリットが生まれるのかなあ、と。

もちろん都会で一人で生活するのはコストがかかり過ぎるからこそ
「東京にいたいけどお金がない」若者がシェアハウスを選択する、という面も大きいだろうけど
東京って既に若者が無理して住むところじゃなくなってる気もする。
昔なら東京でしかできなかったこと、例えばビジネスや自己顕示欲を満たす行為など
ネットインフラが整ったことによって地方やそれこそ国外に居ながらにして可能になった。
震災以後は東京から地方へ移住する人も増えてきている。

都会のシェアハウスで若者が「つながり」を求めるのってエンタメ要素が強いというか
リア充アピールしたいSNS好きの選択肢というイメージが強いけど（偏見です）
土地や物件があって安く生活できるけど若者がいない地方にとっては
「つながり」ってもっと深刻に捉えるべきこと。
いや、最近は都心でも若い女性の貧困などが問題になっているので
都会で「つながり」を求める向きを決して軽んじてはいけないのだけれど、
ギリギリのところにいる若者も是非地方若しくは海外での生活を選択肢に入れて欲しい。
都会の片隅で誰の助けも借りられずに重苦しい日々の生活に打ちのめされてしまう前に
こっちがダメならあっちがあるさ、と柔軟に考えて気楽に生きていって欲しい。

なんて、私は定住志向が希薄なので余計そう考えてしまうのかな。

しかしそうなると一番問題になるのは地方では「仕事がない」っていうことなんだよね。
結局若いうちからロケーションに依存しない収入を持つことが大事なんだよなあ。

私もそうだけど、国内外を移動しながら生活している友人たちは
いつも日本での居場所がないことを嘆いている。
例えば今回は日本で3ヶ月滞在しよう、となった場合、
ホテルやマンスリーマンションではコストパフォーマンスが悪すぎるし
かといって賃貸住宅も借りられない。
最近ではAirbnbみたいなマッチングサービスも出てきているけれど
どの国でも限りなくグレーな取引とされていることへの違和感プラス
相場を見ていると日本のケースではホテル並みに高かったりする。

>>6/29追記
Air Bnd 「家の短期レンタル合法化へ」（読売ON LINE)
↑個人的にはいいぞ、もっとやれ、という感じ！！！

むー。

「衣」と「食」ってライフスタイルの変化に伴ってそれなりに進化を遂げているけれど
「住」がもう少しなんとかならないものかなあ、と常に考えています。